前回の
【無線工学(2)】なぜ、「ぬかる民」は、関東にもいたのか?ー受験生的回答
だと、結局、関東で、ラジオ大阪の番組が聞こえた理由は、中波は夜、電離層のD層で反射されるから、遠くまで聞こえるのでとなります。
電離層のD層は、ぬかるみんの時代も、今もかわらず現れる。
ってことは、いまでもラジオ大阪きけるはずです。
夜に1314KHzに合わせてもらうとわかるが・・・
・・・多分、聴けないと思います。
だから、これだけでは、実は本当の回答にはならないです。
本当の・・というか、一般的な回答は、
「当時はBCLブームでラジオがよかったことと、
番組の終了時間が、他局より遅かったから」
だと思います。
夜、中波放送を聞くと、電離層D層で反射するので、たしかに遠くの多くの局が聞こえます。でも、その分混信も多くなります。今売られている普通のラジオでは、結局、近くの放送局しか、はっきり聞けません。
ところが、1970年代後半から1980年代前半ぐらいにBCLブームという、海外や国内放送を聞いて、ベリカードというのをもらう趣味がはやった
このBCLで使うラジオは、感度がいいのはもちろん、分解能っていうのかな、近い周波数に2局同時放送していても、周波数を分離して聴ける様々な仕組みが入っていたんです。
BCL用のラジオとしては、主に、ソニーのICF5900(スカイセンサー)や、松下(当時、今、パナソニック)のRF-2200(クーガー2200)が使われて、私はRF2200を使っていました。
これだと、関東地方でも、大阪の中波放送が聴けました。そのぐらい受信感度いいです。中波の北京放送、挑戦中砲放送、(韓国)KBSも普通に聞けました。
といっても、混信はある程度起こります。
ところが、ぬかるみの世界は「日曜日の」深夜26:00以降もやっている番組でした。当時は日曜の深夜は放送していない局もまだまだあったため、たしか、ラジオ大阪と混信する局はあったんだけど、この「ぬかるみのs世界」の時間帯には、他局は放送終了になって、「ぬかるみの世界」は聴けるようになった…んだと思います。たしか、記憶をたどると・・・
よって回答は、
ぬかるみの世界をやっていた当時は、BCLラジオという、今のラジオより性能の良いラジオが売れれていて、それを使うと、聞こえた。
放送時間が遅かったため、混信も起こりにくかった
となると思います。
BCLとベリカードの話は、今度また書きたいと思います。