3陸特の次の問題は、アンテナの問題なんだけど、
そもそも、3陸特を受験するような人は、まず、無線の電波を出すには、
何が必要なのか分からないかもしれないので、
「電波を出すには、何があればいいか?」
の意識合わせをしたいと思います。
3陸特の話をしているのですが、すみません、今回の例はアマチュア無線の場合を取り上げます。基本は同じです。
※なお、今回の話は「技術的に電波を出せる」という意味で書いています。
「法律的に電波を出してよい」状態にするためには、これ以外にも必要なものがありますが、それは法規編として、法規の説明の時に書きます。
具体的に、電波を出力するのに必要なものを、「へなちょこなもので揃えると」こんなかんじ
大雑把に言って、
・左にあるのが、アンテナ
・真ん中にあるのが無線機
・右にあるのが充電器→充電器が必要という意味ではなく、「電源」の代表として
こんなものが必要。以下、ちょっと説明
■アンテナ
中波のラジオ(テレビもかな)は、買ってきて、電池入れて、電源ONすればすぐに聞けるけど、アマチュア無線をはじめ、無線機は、アンテナなしでは何も聞けません。
なので、アンテナを付けるのですが、アンテナの大きさが数十センチであれば、アンテナと無線機を直結して、↓のような感じで使えます
ですが、アンテナが1m以上になると、アンテナを無線機につけると、皿回しのような状態になってしまうので、普通はそんなことをしないで、アンテナと無線機を分けて、その間を線でつなぎます。
1枚目の写真では、無線機とアンテナの間は線で結ばれていますが、それは「同軸ケーブル」と呼ばれるものです。同軸ケーブルの両端には「コネクタ」というものがついていて、コネクタにより、一端は無線機と同軸ケーブルが、もう一端(他端)はアンテナと同軸ケーブルを結びます。
ちなみに、コネクタの形はいろいろあるのですが、2枚目の写真のように、無線機とアンテナを直結する場合は、無線機とアンテナのコネクタの型を一致させないといけないのですが、同軸ケーブルで結ぶ場合は、ケーブルの一端を無線機のコネクタに合わせ、他端をアンテナのコネクタに合わせます(そういう同軸ケーブルが売っています)。
1枚目の写真、アンテナの下のほうは、丸い台になっています。これを基台(きだい)といいます。アンテナ側のコネクタは基台の中に入っているので、この写真では見えなくなっています。基台はこのような形以外にもいろいろあります(車に取り付けるときなどはもっと小型です)
したがって、アンテナ部分を詳細に言うと、
・アンテナ
・基台
・同軸ケーブル(コネクタが一方はアンテナと、他方は無線機と一致するもの)
が必要になります。
■無線機
送信機と受信機を合わせたものです。トランシーバーといいます。
これがないと電波を送信も受信もできないので、絶対必要です!
ちなみに、「トランシーバー」というと、写真の2番目を想像すると思いますが、送信機と受信機が合わさっていれば、無線でなくても、有線でも、大きくても小さくても、トランシーバーといいます。
例:有線のRS232を送受信するトランシーバのチップSN75155P
(↓の文中にも「トランシーバ」で書いてある)
■電源
いろんな取り合わせがあります。
・(乾電池)
乾電池で動く無線機も、ないわけではないのですが(実際写真の無線機は動くらしいけど、動かしたことはない)出力は小さくなります。現実的には??
・内臓リチウムイオン電池+充電器
上記写真はこの組み合わせです(私はこれで運用しています)
内臓なので、外から電源取る必要はないのですが(実際には上記写真の無線機は、リチウムイオン電池部分は取り外せます)、電池がなくなったら充電する必要があるので、充電器は必要です。
・外部電源をとるコード(ケーブル)+外部電源
コードが別売していて、外部電源から電気を供給するものです。
具体的な外部電源としては
・ACアダプタ
・安定化電源
・鉛蓄電池
・その他(シガーソケットとか?)
があります。ACアダプタを使うことが多いと思いますが、試験問題的には安定化電源と鉛蓄電池の問題が多いと思います。
こんなかんじです。