昨日書いた
送信機と受信機 その2
http://d.hatena.ne.jp/JL1SFV/20130216/1361017683
のつづきです。
前回は、AM送信機を大きく4ブロックに分けました。
今回は、各ブロックの説明と、
AM送信機の問題、
最後に4ブロックよりも3ブロックのほうがよかったかな?
って話です。
なお、このはなしは、(昨日のブロック図もふくめ)
CQ出版社の「解説・無線工学」
http://www.cqpub.co.jp/hanbai/books/13/13631.htm
の2008/2009年度版を参考に書いています。
以下、これを、「教科書」と書きます
<<4ブロックの説明>>
昨日わけた、4ブロックは、こんなかんじです。
・変調関係
マイクの音声を、AM変調します。
まず、マイクの音声を音声増幅器で増幅し、
それを変調器でAM変調します
・発振関係
希望する周波数で送信するため、
水晶発信器で、テキトーな周波数で発振します
(出力する周波数で発振するとは限りません。
その何分の1かの 周波数で発振し、のちの
周波数逓倍器で、高い周波数にします)
これを、安定的に発振させるため、緩衝増幅器
をいれて、結合を疎にします。
・中間層
周波数逓倍器により、希望する周波数の高さにまで
もって行きます。
・電力増幅
希望する出力にまでもっていきます。
まず、電力増幅器が励振するまで、
電圧を上げる励振増幅器、
送信電力にまでもっていく電力増幅器があります。
<<AMでの問題>>
教科書に上がっているAMでのお話は
・振幅変調波の平均電力・電圧
・電力増幅器の効率
・変調方式(高電力変調方式、低電力変調方式)
・アンテナ結合回路
です。つまり、電力増幅のお話ですね。
なお、変調方式は、変調関係の部分、つまり変調器の
出力をどこにつなぐかというお話で、
終段の電力増幅器につなぐのが、「高電力変調方式」
そうでなく、終段の手前の
中間の電力増幅器につなぐのが、「低電力変調方式」
です。
<<4ブロックより3ブロック>>
SSBやFMを説明するとき、4ブロックより、
発振部分と中間層を合わせてしまったほうが、説明しやすいので
ここを、次回から「発振→逓倍」とします。