2アマ 23年4月期 無線工学 A−10

 今日はA−10を解きます。ここでは、解き方しか書きません。

問題については、kemaさんのホームページにある
http://www.khz-net.com/kema/003radio/01licence/2ama/2ama-23-04-kougaku.pdf

回答については、
http://www.khz-net.com/kema/003radio/01licence/2ama/2ama-23-04-kougaku-kaitou.pdf

を見てください。

【問題を解く前に】

 いきなり、送信機です(^^;)
 電子回路が終わってしまいました。変調回路をやらずに・・
 その上、通信方式についても説明してないので、AM・SSB・FMの関係を説明していません。
 が、まあ、そこについては、別の機会に触れることにして、送信機。

 送信機は、4つの部分で考えましょう

   (1)送信する元となる周波数を作る部分
   (2)音声を信号に変える部分
   (3)これらをまぜまぜする部分
   (4)最終的に、送信周波数・出力を作る部分

 ただし、この(1)〜(4)が、全て出てくるとは、限りません。
 また、どこかで、変調しないといけません(3)または(4)になりますが・・・


 FM波の場合、信号の大きさ(振幅)の変化を周波数の変化に変えます。
 これが、FM変調です。

 ここで、2つの考え方があります。

 1つは、
   (1)送信する元となる周波数をLC発振(自励発振)で発振させ、
   (2)音声を信号に変え、増幅したら
   (3)(2)の信号をもとに、(1)の周波数を変える
         →可変リアクタンス回路
   (4)周波数を何倍かして、電力を増幅する

 これが、直接FM変調方式で、(1)(3)(2)(4)の順に並べます。

   音声増幅→可変リアクタンス→LC発振→周波数逓倍→電力増幅

  

 この間、周波数を安定させるために、
   AFC
    A:おーと(自動)
    F:ふりーくえんしー(周波数)
    C:こんとろーる(制御)
   回路をいれます(LC発振の後→AFC→可変リアクタンスへ)



 もうひとつが、
   (1)送信する元となる周波数を水晶発振で発振させ
   (2)音声を信号に変え、増幅したら
   (3)(1)と(2)の信号をまぜまぜして、FM変調する
        →位相変調器(周波数変調部)
   (4)あとは、周波数を何倍かして、電力を増幅する
 という間接M変調もあります。
 これは、
  (1)(3)(4)
      ↑
  (2)−
 のようにならべます。

 このとき、もし、音声に、
   とてつもない音が入ってきたら
     →とてつもない周波数に変換される
 ことになってしまいます(>_<!)
 ところが、電波法で、「送信するときは、この周波数の幅の範囲に押さえてね!」という
有周波数がきまっていますので、とてつもなく広い範囲の周波数を占有されてはこまります。
 どうしましょう。
 おおきな音がきても、周波数が広がんないようにすればいいんですよね・・・
 それが、IDC回路です。

 つまり、間接変調器の場合、音声増幅器のあとにIDC回路をいれて、周波数が
 占有周波数帯幅を超えないようにします。

 えー、図については

http://akademeia.info/index.php?FM

 が簡単で、キレイかな・・・


【解き方】

1について:
  強調しちゃだめです
  ちなみに、プレエンファシス回路の説明
  実は、プレエンファシスもIDCの中にはいっているのですが、
  それは、IDCの本質では「ありません」

2について:
  送信出力は、ここではいじりません

3について
  そ〜いうこと

4について
  電力増幅器(段)は、もっとずっと先です

【答え】