2アマ 23年4月期 無線工学 A−16

 今日はA−16を解きます。ここでは、解き方しか書きません。

問題については、kemaさんのホームページにある
http://www.khz-net.com/kema/003radio/01licence/2ama/2ama-23-04-kougaku.pdf

回答については、
http://www.khz-net.com/kema/003radio/01licence/2ama/2ama-23-04-kougaku-kaitou.pdf

を見てください。

【問題を解く前に】

電波の飛び方(伝播)に関しては、短波帯の話と、VHF以上の話があります。
VHFに関しては、
 ・見通し距離しか届かないはずなんだけど、それ以上届く場合の話
 ・VHFのフェージングの話
 ・UHF以上だと、いろいろ考えないとね(マルチパスフェージングドップラー効果

っていうのが、トピックスかな。
今回は「見通し距離しか届かないはずなんだけど、それ以上届く場合の話」です。


 VHFは見通し距離(これは、ちゃんと定義しないといけないけど、見えている距離という意味ではない。たとえば、東京で、地上を歩いていると、2Km先は、まず見えないが、2Km先と簡単に交信できる)しか電波は飛ばないといわれているけど、もっと飛ぶことがある。

こんなことが知られている
  ・散乱
  ・ラジオダクト
  ・回折(とくに山岳回折)
  ・反射
  ・スポラジックE層(Eスポ、Es層)による反射
今回は、「ラジオダクト」の問題

【解き方】

 大気は、上に行くほど、薄くなる(減少する)ように、電波の屈折率も、高くなるほど、減少します(この間に関係がないか、よくわかんないけど、暗記的には、関連付けるとわかりやすい)。
 ちなみに、上に行くほど、寒いですよね。山登りするときとか、上のほうが寒い(これも関係あるのかどうかわかんないけど、暗記的には、関連付けるとわかりやすい)
 これが原則です。


 ところが、冬とか、低温で乾燥していると、おかしなことがおこります。
 地面のほうが、むしろ、温度が低いっていう現象が起こります。
 そうすると・・・「上のほうが寒い」という話が逆転しちゃいます。
 こういうことによって起きた層を、逆転層といいます。

 これがおこると、逆転層のところで、まるで、ダクトを通っているかのように、
遠くまで、電波が運ばれます。これを、ラジオダクトといいます。

【答え】

【解き終わって】

 これと、関係あるのかないのか・・・?
 よく似た現象で、夜声八町っていうのがあります。

夜声八町
http://weather.goo.ne.jp/information/12/09.html

 冬、冷え込む夜に、焼き芋やさんの声がよく聞こえる・・・
 ようなことが、「夜声八町」といわれるのですが、
 この減少もおなじような、地面のほうが低いことによって生じる逆転層で起こります。

 夜声八町のほうを覚えておいて、ラジオダクトも同じようなもんと考える・・
 でも、私の家のほうは、夜、焼き芋やさん、来ない気がする・・・