2アマ 23年4月期 無線工学 A−7

 今日はA−7を解きます。ここでは、解き方しか書きません。

問題については、kemaさんのホームページにある
http://www.khz-net.com/kema/003radio/01licence/2ama/2ama-23-04-kougaku.pdf

回答については、
http://www.khz-net.com/kema/003radio/01licence/2ama/2ama-23-04-kougaku-kaitou.pdf

を見てください。

【解き方】

エミッタ接地直流電流増幅率 hFE が100で、ベース電流IB を40μAだから、
トランジスタのコレクタ−エミッタ間に流れる「電流」Icは、

Ic=100*40=4000μA=4mA

図でもそうなってるけど、トランジスタのエミッタ−コレクタ間と1KΩの抵抗は
直列につながってるから、同じ大きさの電流=Ic

ってことは、オームの法則より、抵抗の電圧は、

抵抗の電圧=IR=4mA*1KΩ=4V

IBにいく抵抗と、ICに行く抵抗(=1KΩの抵抗)は、並列になっているので、
電圧は同じ、12Vのはず。

ということは、

抵抗の電圧+Vce=全体の電圧=12V
4+Vce=12、Vce=8V

【答え】

【解き終わって】

ここで大事なことは、この計算ではなくって、

  エミッタ接地回路
  ベース接地回路
  コレクタ接地(=エミッタフォロワ)回路

と3つの基本的な増幅回路があって、

その際、

ベース接地トランジスタの電流増幅率α=Ic/Ie

エミッタ接地トランジスタの電流増幅率β=Ic/Ib

(接地してない2つの極に対し、入力:出力比を見ている)

であり、α=β/(1+β) または β=α/(1−α)
の関係にあるということが重要です。

以下に、そんな話が載っています
http://www-nh.scphys.kyoto-u.ac.jp/~enyo/kougi/elec/node23.html
http://www.teu.ac.jp/tbcs/class/electronic/elec4.html