震災のとき、430MHFMハンディ?そんな装備で大丈夫か?

今週の問題で、「非常通信の訓練」について出てきました

2アマ 22年12月期 法規 B−3
http://d.hatena.ne.jp/JL1SFV/20120627/1340757084

この、「非常通信の訓練」、このまえ送られてきた
JARLニュース2012年夏号にも、
関東地区の非常無線の訓練情報として、66ページに

神奈川県
「かながわアマチュア無線非常通信ネットワーク」
ロールコール
10月14日10:00〜12:00

埼玉県
平成24年度九都県市合同防災訓練
9月2日
飯能市

平成24年度非常無線感度交換訓練
10月14日10:00〜15:00
(12:00〜13:00を除く)

というのがでています。


これらの訓練では、「届くか?」と言うことが問題になっていると思うんですけど、問題は、震災が起こったら、「届き過ぎないか?」ってこともあると思うんです。

 東京で震災が起こったとします。
 多くのアマチュア局が無線機を持ち出すでしょう。
 持ち出すのはハンディ機で、無線機についているアンテナですよね。
 まさか、地震のとき、2段スタック14エレ八木を持ち歩いて避難する人がいるとも思えず・・・

 430MHz、FM、無指向性アンテナ、5Wで、いっせいにみんなが波を出したらどうなるか・・・大混信ですよね。たぶん・・・
 だって、QSOパーティ、思い出してくださいよ。430FM,混んでるでしょ、でもあれ、20局交信したら、やめている局も、いっぱいあるわけですよ、非常通信は20局関係ないわけですから・・・あれより混む可能性があるわけです。
 そして、FMは混信したら、聞き取れなくなります。弱肉強食の世界です。

 430FMに、名オペレータが現れ、交信をきれいにさばいてくれて、かつ、だれも非常通信を邪魔しない(と法律に書かれているが、それを守ってくれるかどうかが問題。また、非常通信同士が邪魔し合ってしまった場合は・・・)という前提が守れてはじめて、届くかどうかが問題であり、みんなが届きすぎて混信になってしまっては。。。通信ができない。



 って考えると、震災が起きたら、430MHzFMハンディで・・・っていうと、「そんな装備で大丈夫か?」ってことになってくる。HFもできたほうが、1.2GHzもできたほうが・・・っていう考えになってくる。

 また、非常無線の訓練も、単に信号強度の問題よりも、多数の局をいかに捌くかということを訓練したほうがいいことになるとおもうのですが・・・どうなんでしょう・・・



 これは受験とは現時点であまり関係ないけど、

アマチュア無線と非常通信
http://www.jarl.or.jp/Japanese/2_Joho/2-4_Hijou/Hijou.htm

というページがあって、そこにアマチュアの非常通信について纏められています。また、

アマチュア局の非常通信マニュアル
http://www.jarl.or.jp/Japanese/2_Joho/2-4_Hijou/emergency-communication-manual.pdf

というPDFもあります。

こういうのも見ておいたほうがいいかもしれません。
受験的にも、「今は」関係ないけど、日無の人?総務省の人?が、「いやいや、非常通信、大切だよ!震災とか起こったら」と思い始めたら、そういう問題がいっぱい出るかもしれないし・・いや、そのために見るんじゃないんですけどね・・・