2アマ 23年4月期 無線工学 A−12
http://d.hatena.ne.jp/JL1SFV/20120120/1327039694
で、クラリファイヤ(=RIT)を使ったテクニックがあると書きました。
今日は、それについて書きます。
短波(HF)帯では、海外局のことをDXといいます。
(短波以上、超短波だと、海外でなくてもDXになる)
DXとの交信をねらっているアマチュア局というのは、国内にもたくさんいます。
ということは、結果として、DXerが1局でてくると、国内アマチュア局が、いっせいに交信しようとします(この状態をパイルアップといいます)。
このとき、出力が大きい局が「じゃいあ〜ん」みたいなかんじで、交信(QSO)をはじめてしまうと、小出力局が交信できなくなります。
このとき、RITを使うらしいのです(私はやったことはありません。何かで読んだ)。
送信周波数をわずかにずらし、RITを使って、相手の話が受信できるようにします。
(アマチュア無線をやっている人へ。
要するにDX局が、CQをだしているときに、
小出力の局、たとえば私が、送信周波数を若干ずらし、
RITをまわして、相手の局が受信できるようにしておいて
DXがQSOが終わって、QRZを出したときに、
私が、JL1SFV calling you?
とやります)
そうすると、DXerには、おかしな聞こえ方になります。とうぜん。
そこで、おや?と思い、相手もRITをまわす・・・
そうすると、大出力局の音声が抑えられ、小出力局でもQSOできる
というテクニックがあるそうです。
ただし、このテクニックはSSBでしか使えません。
FMではだめです。
FMは、周波数を少しずらしても、まったく同じに聞こえます。
たとえば、NHKラジオ第一とNHK FMを周波数のダイヤルを回しながら
聞くとわかります。
NHKラジオはダイヤルをちょっとだけまわしても、聞こえ方が違いますが、
NHK FMはちょっとまわしても、まったく同じに聞けます。
FMは、この性質のため、パイルアップになると、大出力局に完璧にかぶってしまい、
小出力局は、何度呼んでも、陰に隠れてしまうということが、
よくあります。どんなに耳の良いOMでも、聞き分けられない。。という状態になります。